大晦日から元旦にかけて愛を叫ぶ。①
明けましておめでとうございます。
令和元年から令和2年の始まりです。
昨日の大晦日の話に戻ります。
とある神社で氏子総代率いる氏子さん達による
元旦祭の準備が執り行われ、一通りの準備が整
った後、日またぎで神事が催行される間を利用して[祝詞奏上]を予定していたのです。
当初の予定では17時頃を予定とし、それまでの
時間を家、住まいの大掃除に回していました。
また、アトリエの神棚の掃除も並行して行うと
同時に[榊難民]になっていました。どこに買いに行っても、[榊が無い!!]そりゃそうで
す。世間は大晦日。お正月飾りは残っていても
ただでさえ少ない[榊]です。普段から、シキ
ビは残っていても[榊]は少ないのです。神道
が如何に世間に浸透していないかを物語っています。そうこうしている内に定刻が近づいて来ます。確認の電話では、準備が押しているとの
事。電話口からも神主の慌ただしさが伝わって
きました。神社に向かう道中も悪あがきの[榊
]探しをしながら、予定より20分程遅れで神社
に到着。幸いまだ準備が終わっていませんでし
た。最後の練習が出来ると思い実際の空気感を
肌で感じながら作法をおさらいしました。
おさらいの間でも、残った準備も御奉仕させて
頂き、気休めにしか効かないストーブの熱よりも冷たい空気を味わいながら、神職さん達の慌
ただしさも肌で感じました。おおむねの準備が
整い[祝詞奏上]の時間がやってきました。
写真は[人型]宮崎駿監督作品 千と千尋の神隠しを思い出した人も多い筈?痛いの痛いの飛
んで行け〜のイメージでしょうか?
本題に戻り、神主からは[お風呂に入って来て
]と[前髪が落ちない様にだけして来て]の2つの注意点だけでした。身体も清め、髪もバッチリ整え準備万端な私に以外な現実が……[今日は装束を着装致します♪]えっ?初めは着ないって言うたやん…途端に同級生である事実が
蘇る。お前が言うたやん!って言いそうになる
始末。しかも私が尊敬する理容師さんの作品を
台無しにするかの様な[烏帽子も被ります]宣言。烏帽子[エボシ]またしても、宮崎駿監督作品が頭に過ぎります。過ったのも束の間、手解きを受け装束を着装し終わる頃には、神界の
領域に入る責任、覚悟に味わった事の無い緊張
感が襲って来ました。眼前に立ち座る時には、外気と同じ冷たい空気、嫌でも背筋を伸ばさず
にはいられない状態でした。基本作法[揖]と[拝]ユウとハイ[笏]シャクの操作だけを粗削りにも身に付け[右手に持つ細長い板]いざ、奏上。祝詞場の右には神主。左には私。
超が付く程の基本的な祝詞。[大祓詞]オオハライノコトバ。神主による冒頭の読み始めに続き、追いかけたところで2人で奏上。結果…
大失敗でした。奏上する上での
禁じ手。無作法。タブー…
息継ぎが重なり、誰の口からも奏上出来ていない瞬間がある事実。発声による呼吸のズレ。酸素不足…読み上げる長さに息が持たないのです
。1人で奏上する時の10倍以上の難易度。
大晦日から元旦にかけて愛を叫び②に続く