選んだ意味とその覚悟①
久しぶりの投稿です。途中で書きたい事が増えたり変わったりでズルズルと今日まで…
生業での話。遡る事、4月9日の出来事。
通勤中に見かけた事故を起こして間も無いであろうと思われる2台の車両。
真っ白な通学帽の少年と不安そうに電話をかける女性。
一目で今日が入学式と思わせる装い…職業柄か自分の性格なのか声を掛けたくも現場は生憎の反対車線側…本心で言うと間違ってもハイエナ精神では無く、ただただ不安を取り除いてあげたい…それだけ。
ん〜くそっ…声をかけてあげられない…
無念やら何やら複雑な気持ちで通過してしまいました...真っ当なRS業の方なら同じ気持ちだろうなと。
よりによって入学式の朝に…門出の日に…などと思い返しモヤモヤした気持ちで午前中の仕事を終え、その事を忘れかかった頃に先輩から入電。
[仕事じゃ。30分後に○△□まで来い!]
答えが一つしか無い令を受け、定刻に指定された場所でまさかの光景。
間違い無く、朝見かけたアノ車では無いか!
ユーザーさんとの挨拶もそこそこにレッカー車に同乗し、アトリエまで搬送。道中、モチベーションも静かに上がりまくりでした。
幸いユーザーさんにも怪我は無く、何より双方のモヤモヤを自分(自分達)の能力で解消出来る事。
[あ〜神さんおるんですね!俺にこの車(この方)を与えてくれてありがとうございます!バチっと直します!]勝手な使命感のようですが、心からそう思いました(笑)
予算の範囲内で色々な手段、技術を駆使してお得に治します♪生かせる物は治す。費用対効果も見ながら交換すべき物は交換で。
[左タイヤハウス]
大袈裟な言い方かも知れませんが、この車の最大の難所でした。過去の修理が酷過ぎて、どこまでほじればいいのやら…💦
色々と制限のある中で可能な限り修理をします。が…納得のいく修理ではないので中間写真は割愛。修理の傷痕を見ながら、こうする理由がそれなりにあったのかな?過去に受け持った作業者の心境を考えてみたりもします…
リサイクルパーツも活用しました。
認められた金額内で充当出来る部分にも修理を広げてみたり。
まぁ正直なところ作業者の胸三寸と言うか…お客様。また紹介頂いた業者さんとの人間関係も重要なんですが、シンプルにしてあげたいな♪と思う人にはしちゃう訳でして…逆を言うと嫌〜〜な言い方をする方にはそれなりに対応させてもらっており〼
最終点検を終え
陸運局にて番変も完了〜。
どうにかこうにか無事に納車です♪
今回は保険対応で修理させていただきましたが、自分自身が常に思う事を。
自動車業界全般的に[保険修理]=[打ち出の小槌]と勘違いしていないのかな?と。
多くは語りませんし、経営に関しては人それぞれ考えはあります。ただ、大切な事を見失わない様に日々、向き合って行きたいと思ってます。
自分にとって…
自動車鈑金は…
[人と関わるツール]に過ぎないのです♪
今回もやり甲斐のある仕事でした✌️
そのうち②に続く…